
目次
はじめに
温度管理の重要性
ネットによく書いてある湿度、温度管理方法
ネットの情報に思うこと
愛する爬虫類ペット達の為にするべき事と実際の温度管理(湿度管理)方法
はじめに
こんにちは、repliveです。
爬虫類を飼い始める方、既に飼っている方、これから始めて冬を迎える方もそうでない方も、温度管理(湿度管理)に不安のある方は多いのではないでしょうか。
ご自身のペットを愛していればいるほど、飼育環境についてよく考えていらっしゃる方が多いと思います。
そんな爬虫類ペット達を愛する飼い主様方と、今日は温度管理(湿度管理)について真剣に考えたいと思います。
そしてベテラン爬虫類飼育者様がもしこちらの記事を見てくださるような事がありましたら、是非コメントでご教示いただけたらとも思います。
温度管理の重要性
爬虫類達は変温動物、ヘビ、トカゲ、ヤモリみんな例外なく自分の汗などで熱を下げることも、体内から代謝を上げ熱を上げることもできないのです。
よって体温が環境によって左右され、代謝や活動量が変わります、暑すぎれば脱水を起こし代謝バランスも乱し、寒すぎれば消化不良を起こすなど体調不良になり、どちらの場合も最悪死に至ります。
日本には四季があり温湿度は常に変わり続け、人間と同じ空間にいれば飼い主の気まぐれで室内の温度は変わり、別の空間にいて空調管理がされてなければ季節、昼夜の温度差があまりにも大きく変温動物が生きていくには過酷すぎます。
自然界にいる変温動物達は広い自然の中に大きく温度勾配があり、自分の体に適した場所を常に探し、冬は上手に冬眠し、春の暖かさを感じて目を覚まし、夏から秋にたくさん蓄え、そして冬を越す準備をしながら代謝を落とし冬眠していきます。
人間と同じ温湿度の空間に居てしまえば、このルーティーンは必ず崩壊します。
人間のエゴで一緒に暮らしてもらってるのだから、せめていつもいい感じにしておいてあげないとかわいそう過ぎるし、そう出来ないのであれば飼育の資格はないのです。これには金銭面、飼育スペースの確保、飼い主の精神面、知識面全てが重要です。
だから、この温度管理(湿度管理)を安易に考えてはいけないと、そう思うのです。
ネットによく書いてある湿度、温度管理方法
ネットよく書いてある温度管理と湿度管理の方法を抜粋してみます。
夏の温度管理(夏は湿度の心配はほぼないので温度管理のみ)
・エアコン28〜30℃つけっぱなし
・サーキュレーター
・冷却ファン
・氷を置く
・ケージを床に置く
・パネルヒーターをオフにする
・水入れをこまめにチェックする
冬の温度管理、湿度管理
・パネルヒーター
・暖突、バスキングライトで保温
・断熱シートで囲う
・発泡スチロールにケージを入れる
・ケージにミニビニール温室を被せる
・エアコン管理24時間
・加湿器を炊く
・ウェットシェルター
・ケージに濡れタオルを被せる
・スプレイヤーで加湿
などなどです。
ネットの情報に思うこと
僕は自分が爬虫類飼育をし始めたとき、ネットでかなりの時間をかけ温度管理方法を調べ尽くしました。
この記事を見てくださってる方にもそんな方がいらっしゃるんじゃないかと思います。
正直な話、
ネットに書いてある情報ってエアコン24時間稼働以外もう再現性なくないですか?
不安定で危うい手抜きというか、節約なのか、逆に非常に管理が難しくなっていて爬虫類に負担と不安が大きいです。
さらに、エアコン管理の場合夏は28〜30℃で24時間稼働でもいいと思いますが、冬の場合はかなり暑く感じて同じ空間で生活は難しく感じます。ってことは飼育部屋が必要です。
サーキュレーター、パネルヒーター、水入れなどはそもそも必須ですね。
そしてブログを書くようになってから気づいたのですが、どうやら実際に飼育していない方が書いているページも多いようです。
前に爬虫類ショップの店員さんが「爬虫類飼育のネットの情報はあてにならないから信じないでほしい」と言われたことを思い出しました。
愛する爬虫類ペット(ヘビ、ヤモリ達)の為にするべき事と実際の温度管理(湿度管理)方法
飼育している爬虫類達と長く元気に共に生きるには、徹底した温度、湿度管理が必要です。それは自分がその場で見ていられる時間だけでなく、強い安定感も必須です。
色々とそれぞれ事情はあると思いますが、これが出来なければ飼育をする事自体がもう間違いかもしれませんね。
よく飼われている爬虫類の多くはこれくらいが条件と考えています。
| ヘビ | 夏 | 冬 |
| ・ナミヘビ=コーンスネーク、セイブシシバナヘビ、カリフォルニアキングスネーク等 | 温度28℃±2 湿度50%〜 | 温度26℃±2 湿度50%〜 パネルヒーター |
| ・ユウダ系=リボンスネーク、ガータースネーク | 温度28℃±2 湿度50%〜 | 温度26℃±2 湿度50%〜 パネルヒーター |
| ・ボア、パイソン系=ボールパイソン、カーペットパイソン等 | 温度28℃±2 湿度50%〜 | 温度26℃±2 湿度50%〜 パネルヒーター |
| ・レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ) | 温度28℃±2 湿度50%〜 ウェットシェルター | 温度26℃±2 湿度50%〜 ウェットシェルター パネルヒーター |
| ・ファットテールゲッコー(ニシアフリカトカゲモドキ) | 温度28℃±2 湿度50%〜 ウェットシェルター パネルヒーター | 温度28℃±2 湿度50%〜 ウェットシェルター パネルヒーター |
| ・クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ) | 温度26℃±2 湿度50%〜 | 温度26℃±2 湿度50%〜 |
大体こんな感じですが、同じ種類でも多少の個体差があるような気がします。
エアコンの風は直接当てず、直射日光にも当てず、我が家では昼間はある程度光を感じさせます。
前に何日か暗闇で飼育したとき、明かりをつけた時みんなかなりテンパっていてあまりいい状態でなさそうな気がしました。
これくらいの温度、湿度でゆるく空気を回し、湿気が溜まりすぎないようにすれば、元気でいてくれます。
よく昼夜の温度差が書いてある記事がありますが、僕は昼夜の温度差は必要ないと思ってます。
そして条件の違う飼育難易度の高い爬虫類も多く存在します、その場合必ずお迎えする前にプロの方に相談してください。
ここからは実際に我が家で飼育している爬虫類達の温度管理を紹介していきます。
まずは
我が家の爬虫類達は通年、室内温室(グロウテント)の中にいます。室内の植物栽培によく使用されるものです。
In door Grow Tent 240×120×200cm 高性能グロウボックス


ここならエアコンの風が直接当たることはなく、直射日光も当たりませんし、保温性が高いので温度も非常に安定します。
夏はエアコン温度を室内の温度が28度になるように設定すれば温室内もほぼ同じ室温になり、湿度も50%を切ることはあまりないので、緩くサーキュレーターを回しておけばほぼ心配ないでしょう。
サイズも色々とあり、飼育している数や大きさに合わせて選べます。個人的には人が入って十分な広さがあった方が、温室内でケージから爬虫類達を取り出し作業できるのでおすすめです。
問題は冬、温室内の温度と湿度をどうやって上げて安定させるか
中にヒーターとサーモスタットを設置するのですが、これも植物によく使われているものみたいです。
家庭温室用ウイングヒーター W-1500※サーモスタット付き

空気も乾燥しにくく、ヒーターの上にアルミ缶やスチールボウルを置き水を入れれば同時に加湿もできます。

サーモスタットは温度を一定に保つ為の装置、ヒーターと繋げれば設定した温度をセンサーで感知し、自動的にスイッチのオン、オフを切り替えてくれます。
このサーモスタットは設定温度の±2℃で切り替わります。装置のつまみを回すだけで温度設定ができますが、書いてある温度が正確でないため実際に温度を見ながら設定してください
この室内温室の中にラックを設置し、風を緩く回して熱が上に溜まらないようにします。
温室内の場所によって多少の温度差が発生するので、それぞれに適した場所を探してケージを置いてあげましょう。
場所は多少取りますし、初期費用も多少増えますが、エアコンの稼働よりは電気代はかなり抑えられますし温度も湿度も安定します。
実際にかかる電気代も冬のエアコン管理とウィングヒーターを比べると、ウィングヒーターの方が電気代を1/8程度に抑えられます。
実際この方法で飼育していますが、爬虫類達が体調を崩したことは一度もなく、冬の寒い日も安定した温度と湿度が常に保たれていて、全員安定して元気です。
温度や湿度の変化にこちらが頭を悩ませることもなく、常にオートで機能しているので、夜に一度温度と湿度を確認する程度であとは普通にお世話をするだけです。
もっと小さい温室を使うことを推奨している記事はありましたが、このようなやり方は当時はどこにも書いてなかったのでかなり試行錯誤し行き着いたやり方です。
この飼育方法は飼い主にも爬虫類ペット達にも非常に良いベストな飼育方法だと思っています。
いかがでしょうか、爬虫類達の温度や湿度の管理を真剣に考えている方にはぜひ試していただきたいです。
ここまで読んでくださりありがとうございます。ご質問やご意見ありましたら、ぜひコメントお待ちしております。
これからも、爬虫類飼育を一緒に楽しんでいきましょう♪
